AC/DCライブは、オーストラリアのハードロックバンドAC/DCの2作目のライブアルバムで、1992年10月27日にリリースされました。2つのバージョンが発売され、1つはシングルCD版、もう1つはLPとCDの2枚組アルバム『AC/DCライブ：2CDコレクターズ・エディション』でした。同時に、フルレングスのライブビデオ『AC/DC：ライブ・アット・ドニントン』もリリースされました[1]。2枚組の『AC/DCライブ：2CDコレクターズ・エディション』はシングルディスク版の1か月後に発売され、スリップケース入りの2枚組「ブック」（旧式のCDロングボックスに似た形状）に加え、「アンガス・バックス」と呼ばれるAC/DCドル紙幣が同梱されていました。両エディションのアルバムは、2003年に『AC/DCリマスターズ』シリーズの一環として再リリースされました。

バンドの全盛期が明らかに過ぎ去っていたにもかかわらず、AC/DCにとってライブアルバムのリリースはほぼ必然と言えるものだった。結局のところ、彼らが初めて発表したライブアルバム『If You Want Blood You’ve Got It』は、AC/DCがまだカルト的な存在で、後のロックの定番曲の多くを生み出していない時期に録音されたものだった。1991年の『The Razor’s Edge』ツアーというキャリアの途中で録音されたにもかかわらず、『AC/DC Live』は驚くほどに、彼らが全盛期にヒットを飛ばした理由である熱狂と興奮を捉えている。セットリストは賢明にも、1980年代半ばのスランプ期の曲を省き、「Hells Bells」「Back in Black」「Highway to Hell」「Dirty Deeds Done Dirt Cheap」といったハードロックのヒット曲に焦点を当てている。ブライアン・ジョンソンの声は1980年代初頭ほど力強くはないかもしれないが、それでも彼の役割を十分に果たしている。ライブアルバムは往々にして、手抜きで急ぎ作られた録音であり、バンドの衰退を証明するだけのものになりがちだ。しかし、『AC/DC Live』は、このバンドが他のバンドとどう違うのかを示している——ここでは、彼らがまだ素晴らしいライブパフォーマンスを披露できる能力を十分に持っていることがわかる。これは1990年代のベストライブメタルアルバムの一つに数えられる。[2003年2月、AC/DCのバックカタログのアメリカでの配給権は、彼らの新レーベルであるEpicに移った。Epicはバンドのカタログをリマスターされたデジパックとして再発売し、豪華で拡張されたブックレットには数多くのレア写真、記念品、ノートが収められた。デジパックは少し傷みやすいかもしれないが、音質は素晴らしく——クリーンで力強く、オリジナルレコードの生の質感を高めており——パッケージも愛情込められており、コレクターにとってはこれらの再発盤は必須と言える。] (Barry Weber, AMG)