SWR Vokalensemble Stuttgart, Marcus Creed – Anton Bruckner – Mass in E Minor / Motets (2008) [SACD / Hänssler Classic – SACD 93.199]

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マーカス・クレードによるアントン・ブルックナーの宗教音楽の録音は、SWRシュトゥットガルト声楽アンサンブルが7つのモテットとホ短調ミサ(1882年改訂版)を演奏したもので、このオーストリアの作曲家の深い信仰心と霊感に満ちた作品のファンにとってまさに恵みとなる一枚だ。巧みな合唱指揮で知られるクレードは、音楽的にバランスが取れつつも情感豊かな演奏を創り上げ、温かみのあるア・カペラのモテットと吹奏楽を伴う流麗で記念碑的なミサを彫琢し、彼の高評価を受けたブラームス録音に匹敵する仕上がりとなっている。オイゲン・ヨッフムのクラシックなドイツ・グラモフォン録音が持つ強烈な精神的激情を懐かしむ向きもあるかもしれないが、クレードのより滑らかなアプローチはヘンスラー社の清澄なデジタルサウンドと相まって、ブルックナーの不朽の宗教音楽を新たな視点で浮かび上がらせている。伝記作家エルンスト・クルトが指摘するように、中世の神秘主義、ルネサンス、バロックの伝統とロマン派の表現力を融合させたブルックナーの教会音楽は永遠性を感じさせ、シュトゥットガルト・アンサンブルの音色的バランスが稀なる音楽的意義を持つスーパー・オーディオCDを生み出しており、これは作曲家のディスコグラフィにおける頂点の一つと言えるだろう。
1 Os justi (1879) 4:15
2 Virga jesse (1885) 4:04
3 Locus iste (1869) 3:13
4 Afferentur regi (1861) 1:36
5 Ave Maria (1861) 3:38
6 Christus factus est (1884) 6:05
7 Mass in E minor N°2 (version 1882) – I. Kyrie 7:43
8 Mass in E minor N°2 (version 1882) – II. Gloria 6:25
9 Mass in E minor N°2 (version 1882) – III. Credo 9:40
10 Mass in E minor N°2 (version 1882) – IV. Sanctus 3:37
11 Mass in E minor N°2 (version 1882) – V. Benedictus 6:21
12 Mass in E minor N°2 (version 1882) – VI. Agnus Dei 4:55
13 Pange lingua (1868) 4:46

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