元々は『Promise Kept: The Complete Artist House Recordings』ボックスセットの一部として再発売されていたが、現在は単体でも入手可能。LPにはオリジナルの5トラックを収録、CD/デジタル版にはさらに3つのボーナストラックを追加。グラミー賞受賞者マイケル・グレイヴスによるリマスター、ヴァイナルカットはジェフ・パウエルが担当。プロデューサーのジョン・スナイダーはかねてよりペッパーをレコーディングしたいと考え、ニューヨークのヴィレッジ・ヴァンガードで1週間の公演を予約していた。当時ペッパーはコンテンポラリー・レコードと契約中で、レーベル代表のレス・コーニッヒがこの公演を録音することを決め、スナイダーの計画を阻止した。しかしアートはスナイダーに、いずれ彼のレーベル「アーティスツ・ハウス」でアルバムを録音すると約束。結果的に彼らは4枚のアルバムを共作することになった。今回、これらのセッションから生まれたオリジナルアルバムがヴァイナル、CD、デジタルで再登場。グラミー賞受賞者マイケル・グレイヴスによるリマスターとジェフ・パウエルによるカットで、オリジナルの形を忠実に再現。『So In Love』（1980年発表）にはセロニアス・モンク、コール・ポーター、ホーギー・カーマイケルのクラシック曲や、オリジナル曲「Blues For Blanche」などペッパーの演奏を収録。CDとデジタル版にはセッションから3つのボーナス・パフォーマンスを追加。オールミュージックのスコット・ヤノウによるレビューでは「ペッパーはアルバム全体を通して絶好調で、これらの曲に心を揺さぶる解釈を与えている」と評された。「ジョンとアートは共に約束を守った。ジョンはアートをより広い世界に連れ出し、ツアーに参加させた。約束通り、彼をニューヨークとヴィレッジ・ヴァンガードに連れて行き、新聞に写真を載せ、ラジオに出演させた。アートからジョンは最も望んでいたものを手にした。これらの録音を実現したのだ」—ローリー・ペッパー