オリジナルのアナログテープからミラノのマキシン・スタジオにてリナルド・ドナティによりリマスター。 彼の死（1982年6月）のわずか1年前に録音されたこの傑作は、アート・ペッパーのファンやコレクターにとって必須の一品です。「Art of Art」は7月6日にイタリア・ジェノバで開催されたエステート・ジャズ・フェスティバルでのライブ録音で、ペッパー自身によるオリジナル曲4曲と、ハロルド・アーレンの人気スタンダード「Over The Rainbow」の計5トラックを収録。ビバップとブルースが前面に出たこのセッションは、リーダーのアート・ペッパーと、ジョージ・ケーブルズ、デイヴィッド・ウィリアムズ、カール・バーネットという豪華な伴奏陣によって見事に形作られています。

「アート・ペッパーの輝きは彼の手先にあるのではなく、まるで実験室での化学反応のようだった。彼の悲惨な幼少期と驚異的な音楽的才能、そして伝えたいという強い思いが組み合わさり、彼は大成功を収めた…。アートにとって、ステージに立つこと以上の喜びはなかった。彼はそのために生きていた。ツアーでは常に素晴らしく、何であれ必ず何かを伝えることに成功していた。ジェノヴァでのコンサートは、ペッパーが人生の最後の時期に、おそらくこれまで以上に素晴らしい演奏をしていたことを改めて示している。」（マリオ・ジョルジ）