ユーリズミックスのボーカリスト、アニー・レノックスによる10周年記念エディション。「A Christmas Cornucopia」は伝統的なクリスマスソングを集めたアルバムです。記念カバーアートで新たに装いを更新しました。

2010年にリリースされたこのクリスマスアルバムは、有名なユーリズミックスのシンガーによるもので、2020年にリマスター版として再登場しました。英語圏のポップシンガーにとって、キャリアの中で一度は「クリスマスアルバム」を提供するのは一般的なことです。しかし、アニー・レノックスは自身の気質に忠実に、この種のプロジェクトが伝統的で文化的に固定された側面を揺るがし、よりオープンで社会的なメッセージを込めたいと考えました。この6作目のソロアルバムでは、イギリスはもちろん、ドイツやフランスのクリスマスキャロルも含む多国籍な選曲が特徴です。モリエールの言語で「Il Est Né Le Divin Enfant」を歌うほどです。また、アフリカン・チルドレン・クワイアとバリー・ヴァン・ザイルのパーカッションにより、アフリカの要素も取り入れられています。これにより、さらに広い視野に向けて開かれた作品となっています。「この録音が、慰めやノスタルジーを提供するだけでなく、政治指導者や宗教指導者、世界全体に対して意識を喚起することを願っています。この傷ついた惑星で、私たちが残されたクリスマスをどれだけ楽しめるのか、という問いに向き合わなければなりません」とアニー・レノックスは語ります。「Lullay Lullay」のような曲は、彼女のヒューマニストなアプローチの完璧な例で、スコットランド出身のシンガーは祝祭的なキリスト降誕をアフリカの子ども兵の悲劇と結びつけています。この再リリースには、レノックス自身が作詞作曲した未発表曲「Universal Child」も収録されています。彼女はアルバムのほとんどの楽器を演奏しており、ギター、ベース、一部のキーボードは同僚のマイク・スティーブンスに任せています。 – ニコラ・マゲナム