モーツァルトの6つのピアノ三重奏曲は親密な作品群だが、特にこの3曲は楽器のバランスが絶妙で、各楽器に十分な役割を与えており、独自の壮大さを持っている。決して軽薄な印象を与えない。これらはすべてモーツァルトの後期作品（うち2曲は31歳の誕生日以降に作曲された）である。ムターは予想通り、温かみを持ち、19世紀を明確に意識した演奏を披露している。つまり、非常にロマンティックな解釈だ。このアプローチは、第6番の「カンタービレ」と第5番の「グラツィオーソ」と標された恍惚的な緩徐楽章で特に効果を発揮している。ムターと共演者たちは指示通りに演奏し、彼女の情熱は非の打ち所がない。ここで共演者たちも最高の演奏を見せる。ミュラー＝ショットのチェロは美しく歌い、プレヴィンのピアノ演奏はレガートの手本となっている。ムターは終始、完璧な技術と音程で演奏し、あらゆるパッセージを軽々とこなす様は見事の一言だ。逆にプレヴィンは速いパッセージで時折急ぎ気味に聞こえる。モーツァルトをもっと「古典的」に、つまりより歯切れ良く、グリッサンドを控えめに演奏することを好む向きもあるだろうが、このCDから伝わる音楽作りの純粋な美しさと愛情は否定しようがない。——ロバート・レヴァイン