Anne-Sophie Mutter, André Previn, Lambert Orkis – Tango Song and Dance (2003) [FLAC 24bit, 96kHz]

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『タンゴ・ソング・アンド・ダンス』は1997年、アンネ=ゾフィー・ムターのために書かれた軽妙なヴィルトゥオーゾ作品集である。当時はまだタンゴ復興ブームが起こる前で、意図的で誇張されたタンゴの陳腐な表現が詰まった第1楽章も成立し得た。密集和音は伝統的なアコーディオンの音色からさほど遠くなく、楽章全体が自意識過剰なポーズに満ちているべきだ。中間楽章については多くを語る必要はない。「ソング」というタイトルがすべてを物語っている。ヴァイオリンが全編を通じて主導し、伴奏はシンプルで直截的だ。「ダンス」は少々複雑で、8拍子のリズムが安定しかけたところで最後の音につまずき、7拍子に変化する。ダンサーがこのリズムに合わせて踊るのを喜ぶかどうかは疑わしいが、2人の奏者にとってはもちろんずっと容易い。終結部は打楽器的で容赦なく、純粋無垢なハ長調が最後の決め手となる。——アンドレ・プレヴィン
『タンゴ・ソング・アンド・ダンス』というタイトルから、多くの人はこのアルバムがピアソラと仲間たちの演奏を収めたもので、アンネ=ゾフィー・ムターが最近のタンゴブームに便乗しようとしたものだと考えるだろう。実際、ここでタンゴに関連する唯一の曲は、ムターの夫アンドレ・プレヴィンによるタイトル曲で、1997年にクラシック音楽界でそのトレンドが本格化する前に書かれたものだ。代わりに、『タンゴ・ソング・アンド・ダンス』は、ムターの通常の重厚なレパートリーからは外れるが、彼女の圧倒的な音楽的個性を同様に活かしたダンス調の作品集を提供している。これらの演奏は非常に楽しく、ほとんどの場合、スター奏者の黄金時代を思い起こさせるだろう。プレヴィンは自身の作品でムターとピアノを共演しており、彼の洗練されたスタイルと彼女の熱烈な表現の相補性は見事だ。この作品はピアソラというより、ラヴェルがタンゴを作曲したような響きで、最終楽章は7/8拍子でタンゴの雰囲気を巧みに裏切っている。一部の批評家は、ムターがヨーゼフ・ヨアヒム編曲のブラームスの『ハンガリー舞曲』3曲で取った自由を非難しているが、ブラームスの時代のヨアヒム自身も同じようにしただろうと想像するのは難しい。ガーシュウィンの『ポーギーとベス』からの選曲群では、ムターがやや場違いに感じられる。彼女はヤッシャ・ハイフェッツの編曲を完璧にこなしているが、元ジャズマンのプレヴィンがいるにもかかわらず、スウィング感に欠ける。しかし、ムターの常連共演者ランバート・オルキスがフリッツ・クライスラーのアンコール3曲でピアノに戻り(プレヴィンはガーシュウィンと自身の作品のみで演奏)、ムターは再び情感たっぷりのダイナミックな演奏で主導権を握る。フォーレの『ヴァイオリンソナタ第1番作品13』は、音楽堂の香りがする旋律豊かな作品で、予想外だが満足のいく締めくくりとなっている。総じて、気軽に楽しむべき偉大なアーティストによる素晴らしい一枚だ。――オールミュージックレビュー(ジェームズ・マンハイム)
André Previn (b.1929)
Tango Song And Dance – Dedicated To Anne-Sophie Mutter
1 I Tango, Passionately 5:08
2 II Song, Simply 5:03
3 III Dance, Jazz Feeling 5:23

Johannes Brahms (1833-1897)
21 Hungarian Dances, WoO 1
4 No. 1 In G Minor. Allegro Molto 3:35
5 No. 6 In B Flat Major. Vivace 3:45
6 No. 7 In A Major. Allegretto 2:19

George Gershwin (1898-1937)
Porgy And Bess
7 Summertime 2:13
8 It Ain’t Necessarily So 2:42
9 Bess, You Is My Woman Now 5:03
10 My Man’s Gone Now 4:22

Fritz Kreisler (1875-1962)
11 Schön Rosmarin 2:15
12 Caprice Viennois Op. 2 4:16
13 Liebesleid 4:16

Gabriel Fauré (1845-1924)
Sonata For Violin And Piano No. 1 In A Major Op. 13
14 I Allegro Molto 9:32
15 II Andante 6:31
16 III Allegro Vivo 3:43
17 IV Allegro Quasi Presto 5:37

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