アン・パセオのアルバムはどれも驚きに満ちている。そして彼女のプロジェクトは一つひとつが圧巻だ。彼女は常に私たちの予想を超えた場所にいる。「ジャズドラマー」と単純に分類するのはあまりにも安易だ。彼女とともに、ジャンルの境界はこれほどまでに美しく流動的になったことはない。あらゆるものが彼女を刺激し、動機づけ、滋養を与える。もちろんジャズもその源泉の一つだが、ポップ、ソング、エレクトロニックミュージック、ワールドミュージック、ブルースもまた然り。「音楽のジャンル間の境界線は好きじゃなかった」と彼女は力説する。「レコード産業が作り出した枠組みにすぎない。音楽はそれを超越するものだ。大切なのは、心と魂に語りかけ、感情を目覚めさせ、旅へと誘い、インスピレーションを与えてくれることだ…」アン・シャーリーとフロラン・マテオの歌声、そして忠実な共演者であるピエール・ペルショー（ギター）、クリストフ・パンザーニ（サックス）、トニー・パエルマン（キーボード）とともに、パセオは色彩的でありながらリズミカルな花火のような作品を創り上げた。この折衷的な『Bright Shadow』アルバムの音楽に決してレッテルを貼れないことが、彼女の詩の一つひとつに秘められた謎をさらに深める強みとなっている。——マックス・デンボ