初めてのデジタルリリース – アトランティック・レコードとライノ・レコードのアーカイブから、192kHz/24bitの高解像度ダウンロードで提供されるクラシック・ソウル作品。『Rapture』は、8度のグラミー賞を受賞したヴォーカル・ディーヴァ、アニタ・ベイカーのセカンド・アルバムです。彼女のブレイクスルー・ヒットは全世界で800万枚以上を売り上げ、2つのグラミー賞をもたらしました。『Rapture』では、ベイカーはエレガントなジャズとポップ、ゴスペル調のソウルを融合させています。このアルバムには「No One In The World」「Same Ole Love (365 Days A Week)」「Caught Up In The Rapture」「Sweet Love」の4つのトップ10 R&Bシングルが収録されています。5回のプラチナ認定を受けたこの傑作は、ローリング・ストーン誌の「1980年代の偉大なアルバム100選」にも選ばれています。

アニタ・ベイカーは『The Songstress』で一定のオンエアを獲得したものの、その有望なソロデビュー作は彼女に経済的な安定をもたらさなかった。実際、ベイカーは1980年代半ばにエレクトラ・レコードと契約した時点でも、故郷のデトロイトで法律事務所の秘書として生計を立てていた。エレクトラは強力なプロモーションを展開し、『The Songstress』が成し得なかった大ヒットを、同等に優れた『Rapture』で実現させた。評価すべきは、エレクトラがベイカーの強み——ロマンティックでありながらゴスペルの影響を受けたR&B/ポップ・バラードや「スロー・ジャム」、時にはジャズのニュアンスを加えた楽曲——に焦点を当て、彼女が自分らしさを貫けるようにしたことで、彼女をメジャーなスターに育て上げた点だ。『Rapture』は「Sweet Love」「Caught Up in the Rapture」「Same Ole Love」「No One in This World」と、心に響くヒット曲を次々と生み出した。1986年のインタビューでベイカーを称賛したR&B評論家の重鎮スティーブ・アイボリーは、「私にとって、アニタ・ベイカーやフランキー・ベヴァリーのような歌手こそが、R&Bやソウルミュージックの真髄を体現している」と断言した。実際、『Rapture』の大成功は、大人向けのより伝統的なR&B歌唱に対しても、依然として大きな市場が存在することを明らかにした。