兄弟デュオ、アンガス＆ジュリア・ストーンが3作目のセルフタイトルアルバムを発表。それぞれのソロアルバムに集中するため創作活動を休止していた二人が、アメリカン・レコーディングスからの最新作で再び共演を果たした。プロデューサーのリック・ルービンはアルバムと兄妹についてこう語っている。「このアルバムは並外れている。アンガスとジュリアは本当にユニークなミュージシャンだ。彼らは心から物事に取り組む、純粋で本物の人間だ。これまで彼らのようなアーティストと仕事をしたことはない」

オーストラリアの兄弟フォークロックデュオ、アンガス＆ジュリア・ストーンは、2010年にリリースした2作目のアルバム『Down the Way』で大ブレイクを果たした。オーストラリアで初登場1位を記録したこのアルバムは、年間最優秀アルバムを含む5つのARIAミュージックアワードを受賞。成功の余勢を駆って、有名な内気な2人は続編の制作に取り掛かったが、結局は休暇を取ってソロ活動に専念することを選んだ。しかし、スーパープロデューサーのリック・ルービンに説得され、2014年の『Angus & Julia Stone』で、思索的でメロディアス、そしてしばしばメランコリックな共作へと戻った。多くの点で、ストーンズから得られるものは見た目通りで、もじゃもじゃの髪とヒッピー風のおしゃれな服装は、アコースティックな内省への傾向と一致している。実際、ここにはあまり驚きはなく、2人は自身のスタイルを貫いている。つまり、親密でフォーク調の曲に、人生の暗く悲しい側面に向かいがちな痛切な歌詞を乗せたものだ。しかし、聴く者の注意を引くのは、ジュリアの天使のような、やすりのような声と、アンガスのより澄んだカジュアルな歌唱スタイルの対比だ。2人はまた、甘く苦い詩的な対比を含む歌詞を思いつく才能も発揮しており、常に深く複雑な感情をほのめかしている。「Other Things」では、切り詰めたユニゾンフレーズでデュエットし、「猫を外に出してきて/やるべきことがあるから」「空には飛行機が飛んでいる/あの人たちが落ちたら死んでしまう/私は他のことを考えている」と歌う。多くの人々の日常生活に浸透する倦怠感、平凡な悲劇に焦点を当てたこのような姿勢が、アンガス＆ジュリア・ストーンの創造的な糧となっている。結局のところ、この倦怠感と、2人の心を打つメロディセンスが相まって、このアルバムは悲しくも魅力的なリスニング体験を生み出している。 – マット・コラー