Ana Caram – Rio After Dark (1989) [Reissue 2002] [SACD / Chesky Records – SACD241]

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アナ・カラムは、サンパウロ生まれの作曲家、ボーカリスト、ギタリストで、繊細でビブラートのないソプラノと、メロディックなバラードから活気あるサンバまでをこなす多才な歌唱力で知られる。彼女の米国デビューアルバム『Rio After Dark』(1989年、チェスキー・レコード)は、1962年のボサノヴァの時代を超えた音響を彷彿とさせ、「デサフィナード」以来の純粋な響きを残している。アントニオ・カルロス・ジョビンの弟子であるカラムは、ジャヴァンの作品やキャロル・キングの「ユー・ヴ・ゴット・ア・フレンド」といった現代曲にもボサノヴァのスタイルを巧みに適用。誘惑的なブラジル人歌手に典型的な、わずかに音程を外したボーカルは魅力を増し、ジョアン・ジルベルトに影響を受けたギターのリズムと相まって独特の味わいを生んでいる。カラムは「レノヴァサォン」や「レインボー」といったオリジナル曲も提供し、クラシックなボサノヴァに根ざした作風を披露。ジョビンは「メディテーション」と「アノス・ドウラドス」でピアノとボーカルを担当し、チェスキーの緻密な録音により彼のうめき声も収められた。パキート・ドゥリベラのクラリネットは「オ・ケ・ヴィエル・エウ・トラソ」で光り、スタン・ゲッツを思わせるアルトサックスは「ラ・クンビア」を引き立てる。スティーブ・サックスのアルトフルートと、カルロス・アルベルト・デ・オリベイラ&カフェによる控えめなパーカッションが、アルバムのシンプルで抑制の効いた質感を高めている。SACDのハイファイ録音は、純粋なボサノヴァファンにも訴えかけ、清冽なリスニング体験を提供。『Rio After Dark』はカラムの芸術性を存分に発揮し、伝統と新鮮な解釈を融合させた傑作として、このジャンルの中でもひときわ輝いている。
01. Rio After Dark
02. Alagoas
03. Meditation
04. Viola Fora De Moda
05. Summer Days
06. La Cumbia
07. Anos Dourados
08. Renovacao
09. Rainbow
10. O Que Vier Eu Traco
11. Sem Lengenda
12. Forever
13. O Tempo E O Lugar
14. Serrado
15. You’ve Got A Friend

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