ロバート・プラントとアリソン・クラウスが、予想外のヒット作『Raising Sand』から13年を経て、待望の続編『Raise the Roof』で再び共演しました。11月19日にリリースされる本作の先行シングル、ルシンダ・ウィリアムズの1998年曲「Can’t Let Go」のカバーバージョンをこちらでチェックできます。『Raise the Roof』は『Raising Sand』でも共同作業したTボーン・バーネットがプロデュースを担当。メルル・ハガード、アレン・トゥーサン、エヴァリィ・ブラザーズ、バート・ヤンシュの楽曲に加え、オリジナル曲「High and Lonesome」も収録されています。レコーディングには、ドラマーのジェイ・ベラローズ、ギタリストのマーク・リボー、デヴィッド・ヒダルゴ、ビル・フリゼール、バディ・ミラー、ベーシストのデニス・クラウチとヴィクター・クラウス、ペダルスティールギタリストのラス・パールが参加しました。

ドルイドのロバート・プラントとカントリーのプリンセス、アリソン・クラウスが初めて出会ったのは2004年、フォーク・ブルースの巨匠リードベリーのトリビュート・コンサートだった。2年後、2人はデュオとして初のアルバム『レイジング・サンド』を録音。これは広義におけるアメリカ音楽の貴重な宝石であり、Tボーン・バーネットのプロデュースによる厳選されたカバー曲を中心としたレパートリーによって彩られた。この続編が13年後に登場したが、時が経っていないかのようだ。この2作目は早くも、前作とほぼ同じコア・ミュージシャンたちを擁している。マーク・リボー（ギター）、ジェイ・ベラローズ（ドラム）、デニス・クラウチ（ダブルベース）、そしてもちろんTボーンがコンソールを担当。1曲を除いて、これは依然としてアメリカ音楽の宝箱から掘り出されたカバー曲で構成されたアルバムだ。ドン・エヴァリーやハンク・ウィリアムズからカレクシコ、アレン・トゥーサン、バート・ヤンシュ、マール・ハガードなど、さらに無名のアーティストたちまで。例えばランディ・ウィークスや、実際にはミセス・ギーシー・ワイリーの『Last Kind Words Blues』が大胆にカバーされている。これは古き時代のブルースの中で最も神聖で、神秘的で、触れるべからざる作品の一つだ。そして彼らはそれを真似ることなく、アパラチアの地へと導き、「High and Lonesome」（アルバムで唯一ロバート・プラントが書いた曲のタイトル）のような場所へと連れて行く。もう一つの例はアルバムの最後のトラック、ルシンダ・ウィリアムズの『You Can’t Rule Me』で、彼らはこれをハウリン・ウルフのカバーのように聴かせる。例外なく、このレコードは音楽の錬金術の偉大な瞬間であり、人々を怖がらせるよりはむしろ影でビールを共有したいフォークの幽霊たちの再会だ。ロバート・プラント、アリソン・クラウス、そしてチームは決してやりすぎない。彼らがこの伝説的なアメリカ音楽にアプローチする方法は、極めてシンプルで自由なものだ。そしてそれは当然のこと。彼ら自身がその伝統の一部なのだから。―ステファン・デシャン