アリソン・バルサムのEMIクラシックスにおける4枚目のアルバムは、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンとヨハン・ネポムク・フンメルの不朽のトランペット協奏曲を中心に、ヨハン・バプティスト・ゲオルク・ネルーダとジュゼッペ・トレッリの協奏曲を収録。バルサムはブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団も指揮している。ハイドンのトランペット協奏曲は、この楽器のために書かれた最も人気のある作品の一つであり、作曲家の最も有名な作品の一つでもある。その素晴らしい旋律の創造性と挑戦的な技巧により、演奏者と聴衆の両方から愛されている。今年3月にミルウォーキー交響楽団と共演したバルサムの演奏について、ジャーナル・センティネル紙は「アリソン・バルサムのアタック、リリース、ダイナミクス、音色の細部がハイドンのトランペット協奏曲を磨き上げ、繊細な宝石のような作品に仕上げた。この協奏曲には華やかなファンファーレの瞬間もあるが、それ以上に、短命に終わった鍵付きトランペットが洗練された表現を可能にしていることを示している。バルサムは協奏曲の両面で卓越していた。スタッカートの16分音符を軽やかに、そして信号のような呼びかけを澄み渡る純度と力強さで奏でた。また、ハイドンの優雅で抒情的な旋律を、本当に優れたモーツァルト風のメゾソプラノのような優雅さと温かみで形作った」と評した。ジョナサン・フリーマン＝アトウッドのCDブックレットの解説では、ルネサンスとバロック期の「ナチュラル」トランペットの演奏の難しさと、1790年代にウィーンの宮廷トランペット奏者アントン・ヴァイディンガーによって開発された「鍵付き」トランペットの進化について述べられており、このディスクで演奏されるハイドンとフンメルの協奏曲の傑作が生まれた背景を説明している。ヴァイディンガーの「鍵付き」トランペットの魅力的な旋律の可能性、そしてヴァイディンガー自身の芸術性は、当時絶頂期にあったフランツ・ヨーゼフ・ハイドン（1732-1809）を動かし、変ホ長調のトランペットとオーケストラのための協奏曲を作曲させた。彼の最後の純粋なオーケストラ作品であるこの協奏曲は、「輝かしく沸き立つような簡潔な傑作であり、作曲家はトランペットを新たな世界に押し出すために非常に特徴的なパレットを構想した」作品である。興味深いことに、この作品は完成から4年後の1800年まで初演されなかったが、おそらくヴァイディンガーがその技術的な難しさを克服する時間が必要だったためだろう。ヴァイディンガーのために作曲されたもう一つの作品が、ヨハン・ネポムク・フンメル（1778-1837）のホ長調協奏曲（ここでは変ホ長調で演奏されることが多い）である。フンメルは神童でモーツァルトの弟子、後にハイドンの弟子でもあった。フンメルは1803年にトランペット協奏曲を作曲し、ヴァイディンガーは翌年エステルハージ家の宮廷メンバーの前で初演した。作曲家はその後、ハイドンの推薦とおそらくこのトランペット協奏曲の成功もあって、同宮廷の音楽監督に任命された。この協奏曲は「ハイドンの作品よりも規模が大きく、改良されたトランペットをさらに一歩進め、様式的な装飾と和声の冒険において多様性を見せている」作品である。ジュゼッペ・トレッリ（1658-1709）のニ長調協奏曲は「ナチュラル」トランペットのために作曲され、おそらくサン・ペトロニオ大聖堂の祝祭日に演奏された。チェコの作曲家ヨハン・バプティスト・ネルーダ（c1707-c1780）による変ホ長調の狩猟ホルンと弦楽のための協奏曲は、おそらく1760年代に書かれたもので、その時代の魅力的で伝統的な作品の一例である。

「バルサムは、卓越した技巧、多彩な音色、優れたスタイルでそれらをすべて演奏する。ドイツ・カンマーフィルハーモニーは、生き生きとしつつも細部まで注意を払ったサポートを提供している。」–BBCミュージック・マガジン「時折、楽器に対する既成概念を覆し、レパートリーを再発明する奏者が現れる。…アリソン・バルサムはヴィルトゥオーゾであり、天性の才能を持つコミュニケーターだが、何よりも伝わってくるのは、音楽を作ることへの彼女の純粋な熱意と喜びである。」–クラシックFMマガジン