「ワールド・スピリチュアリティ・クラシックス、第1巻：アリス・コルトレーンのエクスタティック・ミュージック トゥリヤサンギターナンダ」と題されたこのリリースは、ルアカ・ボップ・レーベルによって企画、編集、配信される予定の、世界中のスピリチュアル・ミュージックを集めたシリーズの第1弾である。

アリス・コルトレーン・トゥリヤサンギターナンダのスピリチュアリティへの献身は、彼女の人生の最後の40年間の中心的な目的であり、しばしば見過ごされがちな覚醒であった。この覚醒は、ジョン・コルトレーンとの4年間の結婚生活と、彼の1967年の死後に大きく形作られた。1983年までに、アリスはロサンゼルス郊外に48エーカーのサイ・アナンタム・アシュラムを設立した。彼女は静かにアシュラムで音楽を録音し始め、プライベート・プレス・カセットテープの形でスピリチュアル・コミュニティ内でリリースした。この力強く、ほとんど知られていない作品群では、アリスが初めて歌っている。彼女の録音カタログは1963年に遡り、チャーリー・ヘイデンやマッコイ・タイナーと共演した6枚のジョン・コルトレーン・アルバム、そして1967年の『A Monastic Trio』でデビューしたインプルース！レーベルを含む14枚のバンドリーダーとしてのアルバムが含まれる。ルアカ・ボップのリリースに収録された曲は、アリスが1982年から1995年にかけて録音・リリースした4つのカセット『Turiya Sings』、『Divine Songs』、『Infinite Chants』、『Glorious Chants』から選ばれた。デジタル、カセット、CDリリースには8曲が収録される。ダブル・ヴァイナル・エディションには、1990年の『Infinite Chants』からの「Krishna Japaye」と、別の『Turiya Sings』録音セッションから未発表だった「Rama Katha」の2曲が追加される。ルアカ・ボップはアリスの子供たちと協力し、コルトレーン・アーカイブからオリジナル・マスターテープを発見した。録音は、80年代と90年代にオリジナル・セッションを監督した伝説的なエンジニア、ベイカー・ビッグスビー（オーネット・コールマン、サン・ラ、ジョン・コルトレーン）によってリマスタリングの準備が整えられた。このコンピレーションは、アリスの初のボーカル作品に加え、ハープのソロ・パフォーマンス、小編成のアンサンブル、24人のボーカル・クワイアなど、多様な録音を紹介している。リリースには東洋の打楽器、シンセサイザー、オルガン、ストリングスが散りばめられ、魅惑的で、あるいはこの世のものとは思えないような聴き心地となっている。アリスはインドとネパールのヴェーダの祈りの歌にインスピレーションを受け、独自の音楽感覚をオリジナルのメロディーと洗練された曲構成で加えた。彼女はデトロイトの青春時代のビバップ、ブルース、古き良きスピリチュアルから引き出す能力を失うことなく、西洋の育ちと東洋の古典主義を融合させた。全体として、これらの録音はアリス・コルトレーン・トゥリヤサンギターナンダの人生のほとんど語られることのなかった一章を成している。