アル・ディ・メオラの『Flesh on Flesh』は、彼にとって4枚目となるテラークレーベルのアルバムで、音楽的視野をさらに広げた作品だ。ワールド・シンフォニアのメンバーであるガンビ・オルティス（パーカッション）とマリオ・パルミサーノ（キーボード）に加え、ゴンサロ・ルバルカバ、アレハンドロ・サントス、ベーシストのアンソニー・ジャクソンが参加。ディ・メオラはレスポール、ストラトキャスター、コンデ＝ロマーノ・アコースティックなど様々なギターを駆使し、時代を超えて記憶に残るフレーズを披露している。「Flesh on Flesh」「Zona Desperata」「Fugata」など全8曲の構成はどれも傑作だ。「Flesh on Flesh」ではディ・メオラ自身が5つの楽器を演奏し、「Fugata」ではルバルカバとのフェンダー・ローズによるデュエットが聴ける。このアルバムは、ディ・メオラのライブパフォーマンスのエネルギーを新たな文脈で捉えたもの。各トラックは新たな音楽形式やリズムの再解釈、そしてディ・メオラの卓越したギターサウンドを祝福している。作品群は彼をインスパイアする美しさ、文化、官能的なイメージを反映。『Flesh on Flesh』はダイナミックなコンセプトと技術的な更新が見事に融合した1枚。ディ・メオラの唯一無二のスタイルを愛するファン必携の作品だ。