Ai Kuwabara – Live At Blue Note Tokyo (Live) (2019) [FLAC 24bit, 48kHz]

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篠原あいが8月22日に最新作「To The End Of This World」をリリースし、新進気鋭のクリエイターたちと共演しました。彼女とウィル・リー、スティーブ・ガッドによるドリームチームが1年3ヶ月ぶりにブルーノート東京に帰ってきました。小学生の頃からジャズとフュージョンに目覚めた頃から、菅原にとってウィルとガッドはスーパーヒーローでした。レコードやCD、ビデオ、ライブなどで何百回も彼らの演奏に魅了され、いつか一緒に演奏できる日を夢見ていました。それが初めて実現したのは2017年2月のことでした。今回のライブでは、記念アルバム『Somehow, Someday, Somewhere』からの楽曲に加え、前回を上回るステージが展開され、オリジナル曲やカバー曲も驚きのサプライズで披露されました。
オープニングは「Somehow It’s Been A Rough Day」で、アルバムの始まりも飾った。片手に2本ずつ計4本のブラシを持ったガッドが豊かな質感のビートを刻み、ウィルはスラップ奏法やコード演奏で菅原のピアノプレイを盛り上げる。この1曲で良い親和性を見せた後、ミシェル・ルグランの「How Do You Keep the Music Playing?」が江原のお気に入りナンバーの一つとして登場。「演奏したいなら、2人でやりたい」という選曲だろう。パット・メセニーのギターシンセを思わせるトーンで展開されたウィルのソロパートも秀逸だった。次は1959年カンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞した『黒いオルフェ』からのメドレー。「幸せ」を意味する「Felicidade」ではウィルのポルトガル語ボーカルとベースとスキャットのユニゾンプレイが光り、そのまま抒情的な「Manhã de Carnaval」へ移行。「Samba de Orpheus」ではガッドのカラフルなドラミングが会場を沸かせた。左手にブラシ2本、右手にスティック2本という奏法やカウベルのプレイも相まって、音の厚みと重厚さは聴くしかない。新曲「Whereabouts」「SAW」(3人の名前の頭文字)、そしてデイブ・ブルーベックのカバー「Blue Rondo A La Turk」との傑出した組み合わせも聴かせる。「The Back」はしっとりとした柔らかな表情を見せる。この曲は菅原がスランプ時にクインシー・ジョーンズに触発され、その大きな背中から着想を得て生まれたが、今やこの「背中」は全ての対象を示す言葉として愛されているようだ。メロディにどう寄り添うかといったトリオのプレイは「慈愛」そのものの表現。ライブは尽きせぬ余韻を残して終わった。ウィルは矢野顕子トリオ、ガッドは自身の新バンドでブルーノート東京は記憶に新しいが、それとはまた違った本当に面白いプレイが楽しめることは間違いない。江原が提供する新素材に対し、彼らが意気込んでいることが伝わる。公演は本日までブルーノート東京、24日はモーションブルー横浜で。
1. Ai Kuwabara – Somehow It’s Been A Rough Day (09:03)
2. Ai Kuwabara – How Do You Keep The Music Playing? (06:02)
3. Ai Kuwabara – Black Orfeus Medley (12:10)
4. Ai Kuwabara – Whereabouts (07:20)
5. Ai Kuwabara – SAW (06:48)
6. Ai Kuwabara – March Comes In Like A Lion (07:12)
7. Ai Kuwabara – All Life Will End Someday, Only The Sea Will Remain (05:34)
8. Ai Kuwabara – Blue Rondo à la Turk (08:00)
9. Ai Kuwabara – The Back (08:25)

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