エアロスミスの3枚目のアルバム『Toys in the Attic』は、ローリング・ストーンズに影響を受けたワイルドなサウンドとレッド・ツェッペリン風のリフを完璧に融合させた。このアルバムの成功は、より鋭い楽曲構成と明確な目的意識に起因している。ジョー・ペリーは「Walk This Way」「Toys in the Attic」「Sweet Emotion」といった楽曲で象徴的なリフを披露。スティーヴン・タイラーは「Big Ten Inch Record」のようなダーティ・ブルースから歌詞のインスピレーションを得て、下品なテーマを大胆に表現した。タイラーの遊び心と性的なエネルギーに満ちた歌詞は「Walk This Way」「Sweet Emotion」「Uncle Salty」で光る。ペリーの荒削りで誇張されたリフが、バンドの生々しく脂っこいサウンドを牽引。ローリング・ストーンズ、ニューヨーク・ドールズ、レッド・ツェッペリンといった影響源とは異なり、エアロスミスは威圧感や神秘性よりも、荒々しく楽しめるハードロックに焦点を当てた。『Toys in the Attic』は、ストリート・スマートでブルース色の強いバンドの姿勢を捉え、ハードロック界で独自の地位を確立した。