Adiemusは、作曲家カール・ジェンキンス、編曲家マイク・ラトレッジ、ボーカリストのミリアム・ストックリーによる共同プロジェクトです。ジェンキンスとラトレッジは元ソフト・マシーンのメンバーで、ラトレッジはプログラミングされた打楽器を担当しました。このプロジェクトにはロンドン・フィルハーモニー管弦楽団が参加し、メアリー・キャリューの追加ボーカルもフィーチャーされています。アルバムはロンドや三部形式などのクラシックの形式を用いながら伝統的な歌曲を避け、現代音楽を創造することを目指しています。ボーカルは歌詞を持たず、母音と子音の音で構成され、声を楽器として扱っています。ストックリーとキャリューの重ねられたハーモニーはオーケストラと共に壮大な合唱のようなサウンドを生み出します。音楽はアフリカの部族的なメロディとケルト風の旋律をクラシックの構造の中にブレンドしています。その結果生まれたのは、エンヤやレディスミス・ブラック・マンバーゾを彷彿とさせるハイブリッドな作品です。Adiemusはボーカルとオーケストラの層が織りなす力強い普遍的なサウンドスケープを提供し、クラシック形式と世界的な音楽的影響の革新的な融合で際立っています。