Art Blakey – A Night At Birdland, Vol. 2 (1956/2014) [FLAC 24bit, 192kHz]

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バードランドでのライブ録音を収めたこの続編は、第二期「ジャズ・メッセンジャーズ」(正式にはアート・ブレイキー・クインテット)の演奏を収めており、驚異的な高揚感とともに、疲労や準備不足による低調な瞬間も散見される。トランペッターのクリフォード・ブラウンがドナルド・バードの代役を短期間務め、アルトサックスのルー・ドナルドソンがハンク・モブリーの後任として加わったことで、バンドのサウンドは大きく変化した。ただし、ピアニストのホレス・シルバー、ブレイキー、ベーシストのカーリー・ラッセル(この録音ではダグ・ワトキンスの代役)は磐石の演奏を聴かせる。このセットには、期待通りに刺激的で力強いクインテッセンシャル・バップとハード・バップが詰まっているが、オリジナル・バンドの持つラテン色は失われている。ドナルドソンがチャーリー・パーカーのサウンドを好んだため、純粋なビバップの響きが音楽に徹底的に浸透している。「ナウズ・ザ・タイム」ではブラウンとドナルドソンの緩やかなハーモニーが効果的だが、「コンファメーション」の激しいアレンジではメロディのミスが目立ち、「ザ・ウェイ・ユー・ルック・トゥナイト」(後の再発盤に収録)ではホーンセクションの入りが不安定でルーズな印象だ。一方、「ウィー・ドット」は明るく力強いサウンドで、ハード・バップの最高峰とも言える完成度を示している。ドナルドソンが明らかに主導権を握るなか、ブラウンは意外にも控えめな役回り。「イフ・アイ・ハッド・ユー」ではアルト奏者が歌うように、ため息をつくように、そしてパーカーのように華麗にホーンを響かせている。シルバーの軽快なハード・バップの名曲「クイックシルバー」(「オー・ユー・ビューティフル・ドール」の引用で有名)では見事なアンサンブルを披露し、「ルーズ・ブルース」(別ボーナストラック)は終盤にふさわしい高速のユニゾン・バップとなっている。追加トラックはこの短命に終わった編成の欠点を露呈しているが、それ以外はこの伝説的バンドの名声に恥じない内容だ。――マイケル・G・ナストス
01. Art Blakey – Wee Dot (07:17)
02. Art Blakey – If I Had You (03:32)
03. Art Blakey – Quicksilver (08:45)
04. Art Blakey – Now’s The Time (09:01)
05. Art Blakey – Confirmation (09:13)

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