アレサ・フランクリンのキャリアの長さと、彼女のキャリア初期の多作ぶりを簡単に理解したいなら、これが参考になるだろう。2015年は「ソウルの女王」の16枚目のスタジオ・アルバムの45周年記念であり、彼女の最初のアルバムは1956年にリリースされた。

ジェリー・ウェクスラー、トム・ダウド、アリフ・マーディンがプロデュースした『This Girl’s In Love with You』はトップ20入りを果たした。関わった才能を見れば当然の結果だろう。スタジオでノブを回したこの3人のレジェンドに加え、バンドにはギターのデュアン・オールマン、サックスのキング・カーティス、そしてキーボードのバリー・ベケット、ドラマーのロジャー・ホーキンス、ベーシストのジェリー・ジェモット、さらにギタリストのエディ・ヒントン、ジェリー・ウィーバー、ジミー・ジョンソンといったスタジオ・ミュージシャンの宝庫が参加していた。『This Girl’s In Love with You』は、アレサが60年代後半にリリースした作品ほどのクラシックとは言えないかもしれないが、それでも間違いなく名盤である。