ライドのギタリスト兼ボーカリスト、アンディ・ベルが初のソロアルバム『The View From Halfway Down』をリリース。4年間かけて徐々に制作が進められ、ロックダウン中に完成した本作は、アンディ自身が全曲を書き下ろし、レコーディングも担当。エンジニアはジェム・アーチャー、マスタリングはヘバ・カドリーが手がけた。

2016年、アンディはデヴィッド・ボウイの死に触発され、自分の曲を完成させること、それを自信を持って共有すること、そしてこれら全てをソロアルバム制作に注ぎ込むことを決意した。元ビーディ・アイやオアシスのバンドメイトだったジェムのスタジオでいくつかのトラックを録音したが、ライドの再結成ライブが本格的な復活へと発展したため中断。2枚のアルバム、1枚のEP、2回のワールドツアーを経て、パンデミックが訪れてようやく『The View From Halfway Down』を完成させる時間が生まれた。恍惚的なサイケポップの「Love Comes In Waves」から、陶酔感あふれるループが特徴の「Indica」、深いグルーヴが際立つ「Skywalker」まで、8つのトラックは夏らしいメロディとサウンドスケープ、スタジオでの実験的な試みが融合。最終的な仕上がりは、ライドの広がりあるシューゲイズとGLOKのテクスチャー豊かなエレクトロニクスのちょうど中間に位置し、ストーン・ローゼズ、スペースメン3、ビートルズ、バーズ、ベータ・バンド、ステレオラブ、ノイ！、カン、ジョン・フェイヒー、キンクス、ラーズ、フー、そしてユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカなどから様々な影響を受けている。こうして完成した。アニメの反英雄の瀕死体験と音楽界のレジェンドの実際の死、世界的パンデミックの中での静けさ、そして人生の折り返し地点での音楽的転機——これら全てがひとつの輝かしく色彩豊かな作品へと結実したのだ。