alt-Jの4作目のアルバムでは、多くの死が描かれている。少なくとも3曲が死を題材にしており、別の曲「Losing My Mind」は連続殺人犯の心理を探り、「Get Better」は悲痛なほどの悲嘆を表現している。とはいえ、『The Dream』ではコーラを飲む喜び（「Bane」）、一目惚れ（「Powders」）、フェスで酔い潰れること（「U&ME」）など、楽しさも存分に味わえる。「人々を感動させたいなら、ストーリーテリングが鍵です」と、ボーカル兼ギタリストのジョー・ニューマンはApple Musicに語る。「最高の物語を伝えるためには、コインの表と裏の両方を見せる必要がある」。ここでは、そのストーリーテリングがalt-Jらしい冒険的な音楽に乗せられている。リーズ出身の3人組は、空力的なアートロックとストラヴィンスキー、サイケデリック・フォークとシカゴ・ハウス、ジミ・ヘンドリックスとコーマック・マッカーシーといった、一見結びつかない要素を驚くべき方法で組み合わせ、鉄のように強力なフックでそれらのパターンを結びつけている。「私たちは自分たちをカウボーイ作家のような存在だと思ってきました」とニューマンは言う。「ポップソングの書き方は知らないけど、キャッチーなアイデアは持っている。だから、構造的に意味が通るかどうかは気にせず、ただそれらを縫い合わせる。今回のアルバムでは、より伝統的な楽曲制作の技術も習得したかもしれません」。

リリースから5年の空白を経て、英国のオルタナティブ・ロック・トリオ、Alt-Jは予想外の作品を携えて帰ってきた。従来のポップソング構造を持ち、ラジオフレンドリーとも言える数曲を含む、焦点の定まったアルバムだ。決して主流に迎合したわけではない『The Dream』は、バンド史上最も緊密な攻撃性を記録し、彼ら特有の奇抜な傾向を、安らぎと絶望の間を行き来するより明確なビジョンへと昇華させている。温かな記憶と冷徹な犯罪をテーマに緩やかにつながる12曲は、苦闘する役者から麻薬ディーラーへ転落した男（「The Actor」）、正当化された殺人者（「Happier When You’re Gone」）、仮想通貨で大儲けするテック系青年（「Hard Drive Gold」）など、バンド史上最も印象的なストーリーテリングを展開する。Alt-Jお馴染みのサウンドの寄せ集めアプローチも健在で、トランスビートと熱狂的な詠唱を牧歌的なアコースティック・フォークに乗せた「Chicago」、オペラ歌手とチェンバロを起用した劇的な「Philadelphia」、理髪店四重唱で支えるシンプルなトム・ヨーク風哀歌「Walk a Mile」など多様性に富む。ノスタルジックな夏の恋をソーダ缶の開封音で巧みに表現したオープニング曲「Bane」に加え、ラジオヒット「U&ME」や前述の「Hard Drive Gold」——彼らがこれまで書いた中で最もキャッチーな曲の一つかもしれない疾走感あるナンバー——がアルバムのハイライトだ。一方「Get Better」は、エリオット・スミスやブライト・アイズの最も悲痛な瞬間にも匹敵する、損失と死を優雅に見つめたアルバム随一の心揺さぶる歌詞を持つ繊細なバラードだ。アルバム終盤の長いコーダは盛り上がりに欠けるが、後半にも美しさは溢れており、どの時代のファンも楽しめる要素が随所に散りばめられている。2014年『This Is All Yours』以来の最高作となる『The Dream』で、Alt-Jは最高の状態にある。歌詞こそ死に執着しているが、アルバム全体を流れる美しさと温かみが、これほどまでに生き生きとした人間味あふれる作品を生み出した。——ニール・Z・ヤン