Kinsky Trio Prague, Prazak Quartet – Alexander Borodin – Chamber Music Vol. III (2011) [SACD / Praga Digitals – PRD/DSD 250 288]

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プラガによるボロディンの室内楽シリーズ第3巻は、1850年から1862年にかけての初期作品に焦点を当てており、おそらくこのシリーズの最終作となる。これらの短く、しばしば未完成の作品には、ボロディンの成熟した作品に見られるロシア的な特徴はなく、メンデルスゾーンとシューマンの影響が色濃く反映されている。私的な演奏のために書かれたこれらの作品は、ボロディンの死後長らく未出版のままであった。22分のピアノ三重奏曲(1862年)はおそらく未完成で、シューマンとメンデルスゾーンの影響が感じられるが、終楽章を欠いている。1860年の六重奏曲は8分の作品で、メンデルスゾーン的な特徴と豊かなテクスチュアが際立つ。1850年に書かれた2つの弦楽三重奏曲(2つのヴァイオリンとチェロのための)には、ロシア民謡の要素を含むト短調のアンダンティーノが含まれる。ト長調の三重奏曲はアレグロとアンダンテの楽章を持つが、終楽章が欠けているようだ。《セレナータ・アッラ・スパニョーラ》(1886年)は共同制作の四重奏曲の一部で、献呈相手の名前から取られたモチーフを使用している。キンスキー・トリオとプラザーク四重奏団による演奏は素晴らしく、鮮明なSACDステレオ音響が特徴である。ブックレットの軽微な誤りはあるものの、ボロディンの初期作品を探求したい愛好家にはこのディスクを強く推薦する。
1 (Trio pour piano en ré majeur – inachevé 1862) Allegro con brio 7:08
2 Romanze. Andante 8:23
3 Intermezzo. Tempo di menuetto 6:38
4 (Sextuor à cordes en ré mineur – 1860) Allegro 5:33
5 Andante 2:51
6 (Trio à cordes en sol mineur ‘Qu’ai-je fait pour te peiner ?’ 1855) Andantino 6:04
7 (Trio à cordes 2 violons, 1 violoncelle, en sol majeur 1855) Allegro 8:57
8 Andante 7:22
9 (‘Serenata alla spagnola’ pour quatuor à cordes 1886) Allegretto 2:11

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