ABBA – Voyage (2021) [FLAC 24bit, 96kHz]

ABBA - Voyage (2021) [FLAC 24bit, 96kHz] Download
ABBAが正式に解散してから40年、彼らが帰ってきた。とはいえ、『マンマ・ミーア!』のミュージカルや映画、『ミュリエルの結婚』や『プリーズ、プリーズ、マイ・ベイビー』といった映画での存在感、そして結婚式のDJの定番曲として、彼らが本当に消えたことはなかったようにも感じられる。もちろん、世界はABBAファンとABBA嫌いの二つに分かれる。そしてファンにとって、『Voyage』は驚異的な作品だ。(嫌いな人へ:天から授かったハーモニーを憎むとは?)「Just a Notion」はまさに輝かしい――「ウォータールー」と同じくらい気分を高揚させる。1978年にスウェーデンの4人組が『Voulez-Vous』アルバムを制作中に録音されたが、なぜかカットされた。陽気な手拍子やサックス、ピアノにもかかわらずだ。(リチャード・シモンズのワークアウトに完璧だと評しても悪くない。)「Don’t Shut Me Down」は軽快な行進曲のビートとファンキーなダブルベースに乗り、71歳とは思えないほど素晴らしい歌声のアグネタ・フォルツコグが、昔の恋人に「自分を取り戻したから家に帰りたい」と歌う。「かつてこの部屋は私たちの愛を目撃した/私の癇癪と増す苛立ち/でも私は怒りから/変容の中でましになっていく」。奇妙で素晴らしく、ユーロビジョン優勝級だ(もちろんABBAは1974年に優勝している)。「No Doubt About It」の中毒性のあるフックと高揚するコーラスは、50年若いバンドたちを嫉妬させるはず。一方、壮大なバラード「I Still Have Faith in You」では、アニフリッド・リングスタッドが驚くほど低い音域で歌い、その歌声は印象的だ。この曲は「フェルナンド」の親戚のようなもので、ヘアメタルのバラードにも引けを取らない荘厳なコーラスへと盛り上がる。オリジナルのクリスマスキャロル「Little Things」や、ホラー映画『ミッドサマー』のダンスシーンに違和感なく溶け込むような陽気なフォーク調の「When You Danced With Me」も収録されている。少しアレンジを変えれば、「I Can Be That Woman」はリン・アンダーソンが歌ったようなナッシュビル・サウンドのカントリーポップ・バラードになりそうだ。「あなたは『もうたくさんだ』と言い『くたばれ』と言う/私は『愛してる』と言い、それが真実だと知っている」という歌詞は、生涯の後悔とより良く生きる誓いを綴っている。カントリーといえば――「Keep an Eye on Dan」はポップソングでは珍しいテーマを扱っている。70年代の犯罪ドラマの「捕まえた」シーンを思わせる不気味なストリングスとファンキーなベースに乗せて、離婚した母親が週末に息子を父親に預けるのをためらう様子が描かれる。「ダンから目を離さないで…彼は放っておくと手に負えなくなる…日曜日に迎えに来るから」。(狂ったようなシンセは、もしかしたらダンが…精神的に不安定なのか?)確かに、これは高度に加工されたチーズのような音楽だが、まさに的を射ている。全10曲は、バンドメンバーのベニー・アンデションとビョルン・ウルヴァースが作曲した。二人はそれぞれ何年も前にリングスタッドとフォルツコグと離婚している。しかし、あらゆる意味での「ハーモニー」からは、そんなことは微塵も感じさせない。――シェリー・リデナー
1. ABBA – I Still Have Faith In You (05:09)
10. ABBA – Ode To Freedom (03:32)
2. ABBA – When You Danced With Me (02:50)
3. ABBA – Little Things (03:08)
4. ABBA – Don’t Shut Me Down (03:56)
5. ABBA – Just A Notion (03:31)
6. ABBA – I Can Be That Woman (04:01)
7. ABBA – Keep An Eye On Dan (04:05)
8. ABBA – Bumblebee (03:57)
9. ABBA – No Doubt About It (02:56)

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