アリシア・キーズは今年3月20日に最新スタジオアルバム『Alicia』をリリースする予定でした。しかし多くのアーティスト同様、進行中のCOVID-19パンデミックのため、アルバムと当初6月開始予定だったツアーを延期することを選択しました。最初は5月15日にリリース日を設定していましたが、その後アルバムのリリースを無期限に延期することに決めました。

ついに待ちに待った瞬間が訪れました。月曜日、キーズはTwitterでのプロモーションで、9月18日金曜日に『Alicia』が正式リリースされることを発表しました。『Alicia』の全曲リストはまだ公開されていませんが、これまでにリリースされたシングル「Time Machine」「Underdog」、ミゲルをフィーチャーした「Show Me Love」、カリードとの共演曲「So Done」、「Love Looks Better」、「Perfect Way to Die」、「Good Job」が収録される予定です。新たなツアー日程もまだ発表されていませんが、今年初めに最初の日程が公開された際のプレスリリースでは、このショーを「特別なマルチメディア・アーティスティック体験…愛と人生についての瞑想であり、生の音楽だけが生み出せる磁力的なエネルギーに満ちた真の祝祭」と表現していました。今年1月、キーズは2年連続でグラミー賞の司会を務めました。3月には自伝『More Myself: A Journey』を出版しています。アルバムカバーを見れば、この作品の内容はほぼ明らかです。アリシア・キーズは、自身の人格のあらゆる側面を映し出すアルバムで赤裸々な姿を披露しています。アーティストが内省をこれほど露わにすることは、往々にして悪い兆候です。自己探求に傾倒しすぎると、どこか陳腐で凡庸に聞こえるリスクがあります。しかし、例外も存在します。『ALICIA』は実に見事な独自性を備えたアルバムで、彼女の他の作品とは異なり、常に涙を誘おうとせずに多様な道を探求することに成功しています。ジャマイカの影響を受けた「Wasted Energy」やソランジュにインスパイアされたメロディの間で、アリシア・キーズは愛用のピアノをしばしば離れ、ヴォーカルパフォーマンスやポジティブなメッセージではなく、近年のR&Bに見られる開放性に焦点を当てています。その結果生まれたのが、「Authors of Forever」やティエラ・ワックが圧倒的な短いヴァースを披露する「Me x 7」といった素晴らしいエレクトロニック・トラックです。他のゲストアーティストも見逃せません。ジル・スコット（「Jill Scott」）、サムファ（「3 Hour Drive」）、スノウ・アレグラ（「You Save Me」）といった才能あるアーティストたちが参加し、ミゲル（「Show Me Love」）やカリード（「So Done」）とのより滑らかでキッチュなコラボレーションも実現しています。「Perfect Way to Die」や「Good Job」のようなピアノと歌声のみのトラックで時折原点回帰しつつも、アリシア・キーズはこれまでで最も本質的で音楽的に魅力的なアルバムをここに提示しています。 – ブライス・ミクレ