1973年、ロックスターの豪華絢爛な時代は爆発的な頂点を迎えた。アリス・クーパーとバンドは6作目にして最も成功したアルバム『Billion Dollar Babies』で全米および全世界チャートの1位を獲得した。ボブ・エズリンがプロデュースしたこのアルバムは、史上最高のロックンロールレコードの一つであり、その後のツアーは彼らにとって最大規模のロック・プロダクションとなった。アルバムのテーマである古き良き退廃とホラーを最大限に活用したショーは、アリスのギロチン処刑でクライマックスを迎えた。このアルバムとツアーにより、バンドはティーンエイジャーのトラッシュ・カルチャーを牽引する世界的な先駆者となった。

『Billion Dollar Babies』では、アリス・クーパーはそれまでの荒削りなサウンドを洗練させ（超一流プロデューサー、ボブ・エズリンによるもの）、全米アルバムチャート1位を記録するメガヒット作を生み出した。曲ごとの完成度において、『Billion Dollar Babies』はおそらくオリジナル・アリス・クーパー・バンドの最高傑作である。「Hello Hooray」、凶暴なタイトル曲、反抗的な「Elected」（以前の曲「Reflected」のリライト）、毒を含んだポップキャンディのような「No More Mr. Nice Guy」といった楽曲は、今でもクーパーの偉大な功績として残っている。また、不気味なネクロフィリアの小唄「I Love the Dead」や戦慄的な「Sick Things」といった定番コンサートナンバーに加え、「Raped and Freezin’」「Unfinished Sweet」、そしておそらくクーパーの最も見過ごされた名曲「Generation Landslide」など、強力ながらもあまり知られていない選曲も含まれている。この偉大なハードロックバンドが世界を席巻するのを止めるものは何もないように思われたが、メンバー間の裏側での緊張により、オリジナルACバンドはあと1枚のアルバムを残して解散を余儀なくされた。『Billion Dollar Babies』はクーパーの最高傑作であるだけでなく、ロック史上の不朽の名盤として今も輝きを放っている。