Alessandro Cortini – VOLUME MASSIMO (2019) [FLAC 24bit, 44,1kHz]

Alessandro Cortini - VOLUME MASSIMO (2019) [FLAC 24bit, 44,1kHz] Download
ミュート・レコードでの鮮烈なデビュー作において、NINのキーボーディストであり卓越したソロアーティストであるアレッサンドロ・コルティーニは、彼が得意とするぼんやりとしたスタイルの中に、切ないほどメロディックでありながら禁欲的な一面を引き出している。『ヴォリューム・マッシモ』は、2017年に絶賛されたアルバム『アヴァンティ』から続く実験的な手法の厳格さと、彼のメロディへの愛着を融合させた作品だ。8つのトラックは、巧みにアレンジされたシンセサイザーが音響的アーティファクトと豊かなポップ感覚で満たされている。
2013年から2015年にかけてImportantとHospital Productionsからリリースされた3枚のLPと2枚の作品でお馴染みの彼だが、『Volume Massimo』はコルティーニのサウンドがより鋭くメロディックに進化しながらも、彼のソロ作品をこれまで以上に引き込むものにした要素を見失っていない。この新作がNINでの仕事と驚くほど共鳴している点も特筆すべきで、比較的緊密でポップなアレンジは、これまでの作品の広がりをより簡潔な構造に凝縮し、バンドの調和のオーラを強く想起させる。さらに、テクスチャー豊かなギターと脈動するアンダートウが加わることで、NINをサイケフォークフィルターで絞り込み、Pye Corner Audioがプロデュースしたようなサウンドに仕上がっている。コルティーニの2018年作『Avanti』から2年、ローレンス・イングリッシュやメルツバウとのコラボレーションを経て、彼は『Volume Massimo』で全てを基本に戻し、音色と質感に対する彼らしく精密なアプローチを貫いている。8つのパートで、クラシックなアナログシンセやフェンダー、イバネズのギターを駆使し、メロディとリズムが不可分で均衡の取れた、愛らしくうねるリズメロディックなカデンツを生み出している。LPのA面は、『Amore Amato』の控えめながらも引き込まれるシンセのざわめきで、この中毒的に濃密でありながらミニマルな美学へと誘い、心が高揚するピークへと導かれる。その後、『Let Go』の密やかなシネマティックな世界へと移り、アルバムの核心となる『Batticuore』の甘く切ないロマンスで大きなハイライトを迎える。この曲はLP全体の分水嶺のように感じられ、『Momenti』では潜んでいたリセルジックなフォーク調が前面に出てきて、ジャングルなコーダで締めくくられる。『La Storia』ではそのラスティックな荒々しさがさらにコズミッシュな荒野へと押し進められ、最終的には『Sabbia』の洞窟システムを這いずり回り、『Dormi』の燃え尽きた睡眠トーンへとたどり着く。
1. Alessandro Cortini – AMORE AMARO (05:02)
2. Alessandro Cortini – LET GO (05:08)
3. Alessandro Cortini – AMARO AMORE (06:00)
4. Alessandro Cortini – BATTICUORE (05:15)
5. Alessandro Cortini – MOMENTI (05:59)
6. Alessandro Cortini – LA STORIA (05:42)
7. Alessandro Cortini – SABBIA (05:43)
8. Alessandro Cortini – DORMI (04:05)

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

© 2025 yougaku.cc - WordPress Theme by WPEnjoy