間違いなく、1990年代初頭にガース・ブルックスやトラヴィス・トリットが登場する前のカントリー界の超大物だったアラバマは、サザン・ロックとラジオ向けのポップを伝統的なカントリーやブルーグラスと融合させた。彼らの2作目『Feels So Right』は、滑らかで洗練されたプロダクションが主流になりつつあったカントリー音楽の時代を象徴する作品だ。ポップ色を強めた洗練されたアルバム『Feels So Right』は、愛と失恋をテーマにしたキャッチーで歌詞に迷いのない曲で溢れている。これこそアラバマの真骨頂である。アラバマの2作目『Feels So Right』では、バンドが自分たちのサウンドに慣れ、独自のスタイルを見つけつつある様子が聴き取れる。デビュー作『My Home’s in Alabama』とは異なり、様々なテンポや選曲、スタイルを試しているような感じはない。このセッションでは流れるような一貫性が生まれ、3つのヒットシングルが誕生した：メロウなポップ調の「Feels So Right」と「Love in the First Degree」、そして伝統的なカントリーの「Old Flame」である。